携帯通信費を考える【回線維持編】

過去二回にわたり、通信容量別に携帯通信費について整理をしてきた。今回は、通信容量がほぼ0GBで、回線維持を低コストで実現する通信会社について研究する。

【目次】

回線維持にかかる最低費用の比較

  楽天mobile povo IIJmio イオンモバイル
プラン名 Rakuten UN-LIMIT VI トッピングなし ギガプラン 音声プラン
高速通信 1GB/月 0GB/月★ 2GB/月 0.5GB/月
月額税込 ¥0 ¥0 ¥858 ¥803
家族割 【1回線のみ】

★povoは180日以内にトッピング付加がない場合、契約解除の可能性あり

★複数回線の場合、イオンモバイルは別途用意している「シェア音声プラン」のほうが安価

 

やはり楽天モバイルが有利も、几帳面な人はpovoで真の最低コストを狙うのもあり。

無制限編や20GB編と同じく、回線維持だけを考えた場合も楽天モバイルの強さが光る。しかしながら楽天モバイル回線で0円維持できるのは最初の1回線までであるから、例えば楽天モバイルを2回線以上維持する場合は、2回線目から最低価格は1,078円/月(1回線あたり539円/月)となり、回線が増すごとに1回線あたりの維持コストが跳ね上がる。

一方、povoはそもそも基本料金が0円/月であるから、回線数が増えても問題ないものの、過去180日以内にトッピング(ギガ契約)がない場合は契約が打ち切られる可能性があることに要注意だ。

 

3回線以上であればイオンモバイルのシェア音声プランを活用したい

イオンモバイルでは、複数回線でギガをシェアできる「シェア音声プラン」がある。そのうち最低容量は4GB/月であり、2回線~5回線でシェアした場合の1回線当たりの維持コストは以下のとおり。

シェア音声プラン【4GB/月】 2回線 3回線 4回線 5回線
月額料金 ¥1,738 ¥1,958 ¥2,398 ¥2,838
1回線あたり ¥869 ¥653 ¥600 ¥568

いささか非現実的ではあるが、3回線以上であればこちらのほうが安価となるので、頭の片隅に入れておいて損はないだろう。

 

繋がるなら楽天で0円、繋がらないならMVNOで800円台、が下限か

以上のとおり、回線維持だけを考えた場合であっても、無料で維持が可能であることをもって「繋がるなら楽天」はゆるぎない。それだけ考え抜かれた料金体系になっているのだろう。

一方、使い方によってはほかの通信会社が打ち出しているプランが有利となることがないわけでもない。これ以上の場合分けは困難であるのでいったん身を引くとしても、前回言及した家庭用光回線や電気・ガス等のライフラインとの抱き合わせあたりはひとつ大きな論点になるかもしれない。

次回、そのあたりを比較して一応のまとめとさせていただきたい。

 

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